カーサ・カルサーダ
カーサ・カルサーダはポルトガル北部のヴァラダーレスという場所にある邸宅である。この敷地には18世紀に建設された住宅とその付属部分、また少し離れた場所に小規模な住宅があり、約5000m2の敷地には様々な樹木が植えられている。このプロジェクトでは、既存の住宅を居住用のメインハウスとして改修し、少し離れた場所にある住宅をゲストハウスとして改修した。
改築されたエントランスゲートをくぐると上部にぶどう棚があるエントランスアプローチがあり、ここを抜けると右手にエントランスとベッドルームのある増築部分にたどり着く。エントランスホールからは、正面にゲストハウスへと続くアプローチ道、左手には階段室を臨むことができる。メインハウスの1階部分はリビングルームやオフィスなどのパブリック空間、2階部分はベッドルームやバスルーム、クローゼットなどのプライベート空間がある。メインハウスは十字型の平面形をしており、階段室を中心に、1階は北側にエンターテイメントスペース、東側にエントランスホール、南側にオフィス、西側にリビングールームとキッチンが配置されている。一方2階は北側にメインベットルームとバスルーム、クローゼット、東側に子供部屋、南側にもう一つのベットルームがある。一階の西側にあるリビングルームは、南北に大きく開口が取られ、北側の広大な庭と、南側中庭を臨むことができる。木のトラスのかかるリビングルームの一端には暖炉のある空間、もう一方にはキッチンがある。メインハウスの付属棟には、洗濯室、ワインセラー、醸造所、ゲストルーム、ジムが配置されている。
ゲストハウスは吹き抜けでつながれた2階の建物で、1階部分にはリビング、ダイニング、キッチン、2階部分には寝室とバスルームがある。ゲストハウスの付属棟は、プールのための更衣室とバスルーム、また庭をメンテナンスするための道具置場がある。ゲストハウスの西側には外部キッチンとプールも併設されている。